2026年4月10日~6月30日

Arafudo Art Again アラフド アート アゲイン 新踏土 嗚呼斗 愛藝韻

2026年4月、アラフドアート再び 土湯温泉を舞台に芸術祭が開催されます

トピックス

アーティスト

阿部国敏

阿部国敏

ABE Kunishoti

福島県立美術館他にて展示、まつや物産店にて公開制作やワークショップ等の予定

福島県福島市土湯温泉町生まれ、在住。 こけし工人。全日本こけしコンクール受賞、国土交通大臣賞、文部科学大臣奨励賞。土湯こけし工人組合組合長。
江戸末期に始まった、遠刈田、鳴子と並ぶ三大こけし発祥地の土湯にて、物産店「まつや」を営みつつ伝統こけしを守る、こけし工人一家の6代目。竹久夢二が訪欧の際に持参した「治助こけし」を作る阿部治助を曽祖父に持つこけし界のサラブレッド。伝統の鯨目や太眉を受け継ぐ一方、首をかしげ微笑む新作「ほほえみがえし」で人気を博し、伝統と革新の両立に挑む。

Alisa Berger

アリサ・ベルゲル

Alisa Berger

ダゲスタン共和国マハチカラ生まれ、ウクライナ・リヴィウ育ち、ドイツで教育を受け、現在はフランス在住。KHMケルンとコロンビア国立大学で映画と美術を学び、長編デビュー作『The Astronauts' Bodies』がマックス・オフュルス賞やドイツ映画アカデミー賞にノミネート、国際映画祭で最優秀新人監督賞を受賞。ル・フレノワ国立現代芸術スタジオ(大学院)修了。
映像とインスタレーションを横断し、ソウル、ベルリン、バンコクなどで個展・グループ展を開催。2011年よりレナ・ディッテ・ニッセンと「bergernissen」として活動。映画製作会社FORTIS FEM FILMを共同設立し、映画における女性の表現拡充に取り組む。

阿部乳坊

阿部乳坊

ABE Nyubo

《差の湯の会》
共催:北海道大学Co-step

新潟生まれ、台湾在住。2000年より木彫制作を開始。2013年から日本各地のアートプロジェクトに参加し、2016年には協働創作プロジェクト「Joy Division Project」を始動した。本プロジェクトでは、科学者、文化人類学者、経営学者など、さまざまな分野の専門家と協働しており、今回展示予定の《差室》もその延長線上に位置づけられる。
作品は主に人体をモチーフとし、翼のように引き伸ばされた腕や脚、跳躍時の踏み切りや着地における緩衝の姿勢などを取り入れ、身体の変形を通して夢幻的な「人体が飛翔する状態」を彫刻として立ち上げている。そこには彫刻としての軽やかさが示されると同時に、伸びやかな両腕は、より遠くにある何かを掴み取ろうとする意志を想起させる。身体の延長によって造形の面白さや好奇心が強調される一方で、拡張されたフォルムが生み出す軽やかな造形の力の背後には、人々の欲望や希望が静かに立ち現れてくる。
Photo: Wang Kuo-hao Courtesy of Taoyuan Museum of Fine Arts

鉾井喬

鉾井喬

HOKOI Takashi

土湯温泉町にて公開制作予定

福島と東京が拠点。神奈川県川崎市生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了(2010)。同大学デザイン科立体工房非常勤講師(2016〜2025)。公益財団法人ポーラ美術振興財団の助成を受けアイスランド(2025)。
筑波大学在学中に「鳥人間コンテスト」に出場し人力飛行機を経験。風の可視化をテーマに制作を開始。東京藝大大学院修了後、カメラマンとして就職したNHK福島局で東日本大震災の際に仙台平野を襲う津波をヘリコプターから空撮中継。津波や原発事故を目の当たりにし、エネルギーと自然の関係を問う視点を得て、人と自然を往還する表現を展開している。

飯山由貴

飯山由貴

IIYAMA Yuki

美術家。神奈川県小田原市生まれ。東京都を拠点に活動。映像作品の制作とともに、記録物やテキストなどから構成されたインスタレーションを制作している。過去の記録や人への取材を糸口に、個人と社会および歴史との相互関係を考察する。社会的なスティグマが作られる過程と協力者によってその経験が語りなおされること、作りなおされることによる痛みと回復に関心を持っている。近年の主な展覧会に2025年『プラカードのために』(国立国際美術館、大阪)、「女子美術大学創立125周年記念展 この世界に生きること」スパイラルガーデン(東京)、主な個展に2022年「あなたの本当の家を探しにいく」東京都人権プラザ(東京)

Kanako

可菜子

Kanako

福島市生まれ育ち。390gで生まれる。コウモリの絵を描くのが好き。

水川千春

水川千春

MIZUKAWA Chiharu

大阪生まれ。2006年より各地のアートプロジェクトやレジデンスに参加しながら、その土地の水や廃材などを素材に制作、国内外で展示。自身の残り湯や、温泉、川、海などの水を使った独自の「あぶりだし」技法を確立する。透明な水で描き、火に触れて絵が浮かび上がるオリジナルの画法は、かつての日本の遊びの文化を芸術に昇華させたとして2025年にCarrousel du Louvre(パリ)やMuseu Europeu d’Art Modern(欧州近代美術館・バルセロナ)などでも紹介される。ライブで炙り出すパフォーマンス、音楽とのコラボなど活動は多岐にわたる。 近年の主な展示に「VOCA展」(2015・上野の森美術館・東京)、「六本木アートナイト」(2022・東京)、「ウォールアートフェスティバルin猪苗代」(2024・はじまりの美術館・福島)など

ナナウミルカ

ナナウミルカ

NANAUMI Ruka

2002年福島県郡山市生まれ。
福島と東京を拠点に活動。多摩美術大学絵画学科油画専攻卒

Natalia Papaeva

ナタリア・パパエヴァ

Natalia Papaeva

ブリヤート共和国出身、オランダが拠点。読書や執筆から生まれるテキストを起点に、動きや映像、音へと展開させ、しばしば消滅の危機にある母語ブリヤート語を作品に取り込み、私的領域から公共圏へと解放することでその存続に抗う。
デン・ハーグ王立美術アカデミー卒業。2018年にTENTロッテルダム賞などを受賞し、2025年には彫刻《The Fire in My Mind》でFrans de Wit Prize(フランス・デ・ウィット賞)、Business Platform Schipholweg Prize(ビジネスプラットフォーム・スキポルウェグ賞)を受賞。2022~24年ライクスアカデミーに在籍し、HKW、M HKA、カッセル・クンストフェライン、アジアン・ビエンナーレ、ウランバートル・ビエンナーレなど世界各地で発表。

SIDE CORE

SIDE CORE

SIDE CORE

2012年より活動を開始、東京都を拠点に活動。メンバーは高須咲恵、松下徹、西広太志。映像ディレクターは播本和宜。個人がいかに都市や公共空間のなかでメッセージを発するかという問いのもと、ストリートカルチャーの思想や歴史などを参照し制作する。ときに他ジャンルの表現者を交えたプロジェクトとして、 都市の死角や隙間となる場所で多彩な作品を展開。
主な個展は「SIDE CORE 展|コンクリート・プラネット」(2024、ワタリウム美術館+屋外、東京)、「rode work ver. undercity」(CCBTアート・インキュベーション・プログラム)(2023、目黒観測井横 空地)、「Living road, Living space | 生きている道、生きるための場所」(2025、金沢21世紀美術館)

施井泰平

施井泰平

SHII Taihei

美術家・起業家。2001年多摩美術大学卒業後「インターネットの時代のアート」をテーマに制作開始。2014、東大大学院在学中にスタートバーン株式会社を設立し、アートの信頼性と価値継承を支えるインフラ「Startrail」を開発。現在はスタートバーンの他、東京大学生産技術研究所リサーチフェロー。過去にはTokyo Art BeatのCEO、経産省研究会委員などを歴任。近年作家として「超複製技術時代の芸術分有、アウラ、超国家権力NFTはアートの何をかえるのか?」(表参道GYRE)、札幌国際芸術祭2024に出展。また「富士山展」「SIZELESS TWIN」「ムーンアートナイト下北沢」などを企画。著書に『新しいアートのかたち』(平凡社新書)がある。
撮影: 中村土光 Dokou Nakamura

田中英行

田中英行

TANAKA Eikoh

現代美術家/Qe to Hare Inc. 代表取締役
京都生まれ。2007年京都市立芸術大学大学院にてMFAを取得。2002年よりAntennaとしてアーティスト活動をスタート、世界12ヶ国45都市、60以上の美術館、ギャラリー、芸術祭などに作品を出展、2017年TOKAS二国間交流事業バーゼル派遣、2019年Qe to Hare Inc. 設立、アーティストの視点から独自の事業を展開しており、現在は地元京都府亀岡市にてホテル・カフェを経営しながら、地方創生に関する様々な事業にも携わっている。主な展覧会に「Power, Where Does the Beauty Lie」SOMA美術館 / 韓国、「六本木アートナイト」ミッドタウン / 東京、「VIDEONALE 11」ボン美術館 / ドイツなど。近年の主な仕事に、京都大学IMS教育プログラム企画設計、株式会社サイバーエージェント 覚醒アートプログラム企画運営、ヴェネチアビエンナーレ建築展 伊東豊雄 インスタレーション制作など、著書に「L.L.A. BOOK」-アート思考を獲得するための10のレッスン-がある。

usugrow

薄黒

usugrow

福島出身。ハードコア、パンク、スケートボード文化に影響を受け、1990年代初頭にアンダーグラウンド音楽シーンのフライヤー制作から活動を開始。繊細な線描と黒白のコントラストを特徴とし、骸骨や花、仏教的モチーフを中心に、イラストレーション、カリグラフィ、キャンバス、ミューラルなど多様な媒体で制作を展開。国内外で高い評価を得る。
個展に「オーガニック・コントラスト」(2015、DIESEL ART GALLERY、原宿)、「インク サウンド アンド パワー」(2024、新虎画廊)、「フクシマと私」(2024、大町ギャラリー)、などがある。

ユミソン

ユミソン

yumi SONG

《あらふど物産展》

京都と東京が拠点。日本生まれ。土地の物語を思想のストロークで描く。Baexong Arts主催。地域に根ざしたパフォーマンスから、2004年頃よりインスタレーションへと表現を展開。
主な展示、《ユミソン展》(2013、中京大学、愛知)、《Place as an extension of body》(2017、デトフォードX、ロンドン)、《ずれはからずもぶれ》(2024、東京都美術館)など。企画は、福島市と共催《アラフドアートアニュアル》(2013–2014)総合ディレクター、《When The Wind Blows》(2015、ミレニアムアートセンター、北アイルランド)共同キュレーター、風の沢ミュージアム(2014–2017)ディレクター、《アートOHARA国際展》(2025)、《大阪関西国際芸術祭》の運営(2025)等。

About アラフドの活動

福島市土湯温泉町の芸術祭が再始動!

新踏土(あらふど)とは新雪を踏み固め新しい道をつくるという意味の土湯温泉町の古い方言。土湯温泉町は、国立公園の中にあり、福島市の中でも高齢化が一番進んでいる小さな温泉町です。

2011年3月11日、東北地方を襲った大きな地震はその後、原発事故へとつながり、3分の1もの旅館が一年という短い時間の中で、見えない被害によって廃業に追い込まれました。

2013年と2014年、アラフドアートアニュアルの最初の活動は、動画配信で世界の人々へ土湯温泉町を街歩きしながら紹介する小さな活動から始まり、2013年は1.3万人、2014年は3万人が集まる芸術祭に成長しました。2015年は北アイルランドのミレニアムアートコートセンターでも開催。

2026年、アラフド アート アニュアルはアラフド アート アゲイン(新踏土 嗚呼斗 愛藝韻)として再び開催されます。

ユミソン

ユミソン

総合ディレクター

佐久間輝

佐久間輝

実行委員長

レガシーを見つめたまま天使は翼を閉じることができない ユミソン

2011年に福島を襲った東日本大震災をきっかけに、2013年から始まった「アラフド アート アニュアル」。2026年、「アラフド アート アゲイン(新踏土 嗚呼斗 愛藝韻)」として再び幕を開けます。運営は佐久間輝が率いるつちゆ芸術万華郷、企画はユミソン率いるBaexong Arts。

アラフド アート アゲインは、磐梯朝日国立公園に位置する福島市・土湯温泉町を囲む山々に抱かれた空間で、国内外のアーティストが思想と表現を交錯させる芸術祭です。 作品は、光や水など豊かな自然、そして温泉街特有の建物や人々の営みと土湯こけしが織りなす風景の中に現れます。 世界は、自然と自由、記憶と予感、あなたと私のように、お互いが分かり合えるようで、繋がっているようで、実際はどこまで行っても交差できない時があります。 その溝を超えてお互いの世界に到達するにはある種の飛躍が必要です。 それは小さなジャンプの時もあれば、想像力を暴走させるような大きな飛躍の時もあります。 大きな飛躍をする時に芸術もまた生まれます。飛躍の中の作品は単なる形ではなく、私たちの思考や感受性を揺さぶる「存在」として立ち上がります。 この芸術祭ではどこまで飛ぶことができるでしょうか。

「風に舞う歴史の天使」

今回のテーマは「風に舞う歴史の天使」――風仁 舞羽 歴史乃 天使。湯愛舞台で歴史の天使が想像力を新踏土させるのです。
このテーマは画家パウル・クレーの絵画《新しい天使》と、哲学者ヴァルター・ベンヤミンの論文『歴史の概念について』に着想を得ています。ベンヤミンによれば、歴史の天使は過去を見つめながらも、楽園から吹きつける嵐に抗えず、未来へと押し出されていきます。 天使の、積み上げられた過去の破局を繋ぎ合わせようとしながらなおも飛ばされ続けるその姿は、歴史が持つ破壊と忘却の連鎖を掬い、単なる進歩の積み重ねではないと考える私たちの芸術祭の営みとも重なります。 歴史を作ってきたのは決して強者や進歩によるものだけではなく、沈黙を強いられ忘却の中に押し込められた人やモノ――瓦礫の先に未来がつくられます。歴史の天使は瓦礫(レガシー)を見つめ続けているのです。

私たちは、日々の営みの中で文化という素晴らしい「レガシー(遺産)」を残しています。 この芸術祭は、歴史の天使が見つめる過去の傷跡と、まだ見ぬ未来とのあわいに立ち現れる現在という瞬間の存在を見つめる試みです。

12年の時を経て再び開かれるこの場所で、歴史の記憶と未来への希求の溝を飛躍するこの瞬間、観る者自身が天使の眼差しとなり、レガシーを見つけられることを願います。

Get Tichet!

チケットなし 単独チケット パスポート
パスポート特典
スタンプラリー
作品鑑賞*
レセプション
差の湯の会
ワークショップ
*一部、単独チケットまたはパスポートが必要な作品もあります

初回パスポート(限定300枚) ¥1,500

前売りパスポート(4月9日まで) ¥1,800

パスポート ¥2,000

単独チケット ¥1,500

アラフドアートアゲインは、展覧会マップのついた、芸術祭のイベント参加や作品(施設)を何度でも鑑賞できるパスポートを販売しています。イベントごとに鑑賞料を支払うよりも得です。作品鑑賞パスポートは参加アーティストがデザインしています。(※一部、別料金の美術館等があります)
2月より販売開始予定