Arafudo Art Annual 2014!

Festival of Art, Tsuchiyu Onsen, FUKUSHIMA

Interview with 阿部乳坊

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2013年のアラフドアートアニュアルでは、研究者と茶室を作った阿部乳坊。今年は自身の今までのベースである木彫に戻って展示を展開した。旧岩城屋旅館、西田記念館、福島市民家園の馬場家と福島市西部地区のいたるところに作品を展開させました。

阿部乳坊|Nyubo Abe

1982年新潟生まれ。2000年から木を用いての彫刻作品を多数制作。茨城県取手市、アーティストランスペース「拝借景」に過去居候、初期から深い関係にある。台湾、韓国など国際展にも参加するほか、中期滞在制作や科学などの研究者との共同制作も行っている。主な展覧会に「拝借景/非の無い処に煙を立てる。」(拝借景、取手、2014年)、「2013國際木雕藝術交流展 ”刻憶人生”」(三義木雕博物館、台湾、2013年)、「自刻像:変態動物」(トーキョーワンダーサイト本郷、東京、2011年)、「FLY FORMOSA」(台北国際藝術村/台新銀行、台湾、2009年)、「Dis-Communication」(Sungkuk Art Museum、Seoul、2007年)など。


彫刻に反発しようとしていつの間にか結局彫刻になっていってしまう

金澤工芸美術大学では何を学びましたか?

大学では彫刻を専攻していました。常々、彫刻は僕の芯だと思うようになりました。それで彫刻に反発しようとしていつの間にか結局彫刻になっていってしまうと今は思います。

取手で住居をオルタナティブスペースとして運営する『拝借景』等、土地に影響を与えるような展覧会を様々な場所で開いていますが、特に思い出に残っていることを教えて下さい。またご自身が場所に受けた影響などはどういうものですか?

2004年に金沢の友人の家を一ヶ月貸し切って、はじめて開催した個展はいまでもいい展示だったと思います。自分は、新潟に生まれ、父の仕事の関係で長野のへ移り住み、それから新潟の山の中で暮らしと、小学生の頃に三回引っ越しをしました。僕の他者との接し方の基本がその頃に作られたと思います。

ケンタウルス

ケンタウルス

アラフドアートアニュアルでは、どのような作品を出展したのですか?

木で作った彫刻作品です。どうしたら大きな作品をコンパクトに輸送できるかを考えて作った作品の初期の物だと思います。それが実現できたと思います。人を作るという事を改めて考えたいと思い、人間と動物(自然物)が合わさったものをイメージして制作しました。

現在、興味のあるモノや人、事象があればその理由も含め教えて下さい

日本の原住民、世界の原住民。日本の忘れられていきそうな文化です。それと日本のテレビドラマです。

制作する上で常に気をつけていることがあれば、教えてください

怪我をなるべくしないようにしたいといつも思っています。制作中困難な事にぶつかった時にもっと楽しめたらと思います。

ご自身のアートの楽しみ方があれば、教えてください

鑑賞法としての楽しみ方というのは特に思いつきませんが、僕の作品を見ている鑑賞者の話を盗み聞きするのはとても興奮します。


ありがとうございました。interviewer:yumisong