子どもの頃した道の落書きのような感じで、水性クレパスで絵を描く河口遥。可愛らしい「グラフィティ」を描く彼女の絵は、雨や風や風化で短い時間で消えてしまいます。なくなるものと、そのままあるもの、移動するもの。様々なものを描きます。
河口遥|Kawaguchi Haruka
1985年千葉県生まれ。パフォーマンスを抽象ではなく具象として受けとるための準備として、自身や、観客の身体を媒体とした作品を発表している。主な展覧会に「そんなにロマンチックな目つきをするな。」(22:00画廊、東京、2012年)、「あなた」(blanClass、神奈川、2013年)、「一人の男に三人の妻」(blanClass、神奈川、2014年)、「どうして俺のことをもう愛していないの?」(ドイツ料理屋 Baden Baden、東京、2014年)、「無関心な女」(HIGURE 17-15cas、東京、2014年)。他の活動に、22:00画廊を主宰
油絵を学ばれ、あこがれていた主婦になった後にアーティストになったと聞きました
絵の具をさわってもさわっても、さわり尽くせない反動で、人の頬をビンタしたり、首を掴んだり、肉を揉んだりするようになりました。
料理や掃除など家事に集中する日々は半端な作品を作るより豊かな経験を与えてくれました。そう長くは続きませんでしたが。
道に水性クレパスでそこにあるモノを描く、出品作「field of dreams」について教えてください
今回の作品を絵画だとは思っていません。たまたま隣り合わせた相手と行きずりの関係を取り結んで後腐れのない間柄になるような振舞いです。
ありがとうございました。interviewer:yumisong.