Arafudo Art Annual 2014!

Festival of Art, Tsuchiyu Onsen, FUKUSHIMA

下見調査6月

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6月8日から10日まで東京大学の学生たちが社会学者・北田暁大先生の授業の一環として、土湯温泉町に来ました。アラフドアートアニュアルが地域や来訪者に与える影響等の調査です。10日にはアーティストの葛谷さんや千葉大学の神野ゼミも合流し、町の人たちを囲んでのバーベキューも開催されました。演出家の山崎哲史さんと女優のいずみひなさんも日帰りでしたが、町並みを調査して行きました。

東京大学の学生たちは、街歩きやそれぞれのテーマにしている人たちへのインタビューを行いました。


前もって新聞の折込チラシにバーベキューのお知らせは入れていましたが、アラフドアートアニュアルが開催されることを町の人たちにより知ってもらうために、実行委員会のメンバーとディレクターのユミソンで一軒一軒自宅を訪問して挨拶まわりをしました。挨拶まわりの途中で通ったオニユリ畑ではお巡りさんたちが何かしています。実は放射能の値が高いために、捕獲しなくなったイノシシが近頃増えだして、オニユリの球根を食べに畑を荒らしていくそうです。震災後は、直接的に間接的に里山の生態が変わっていきます。

一緒に自宅訪問をした実行委員は、はるみや旅館の今泉強さん・山根屋旅館のジュリアンさん・山水荘の渡邊理生さん。彼らはまだ20代。ここ数年で旅館を継ぎ始めたり、継ぐために戻ってきたばかりの人たち。町の人たちとは小学校以来会ったことがなかったりと、よい顔合わせになりました。

東大生から、アラフドアートアニュアル実行委員長、加藤貴之さんへのインタビュー。他には、「アサヒ写真館」の佐藤さんや、温泉まんじゅう「なかや」の陣野原さん、山水荘の渡邊さん、福島在住アーティストの鉾井さんなどなど、いろいろな顔ぶれです。どんな調査結果がまとめるのかとても楽しみですね。

アーティストの葛谷さんが2回目の土湯訪問。バーベキューで地元のお爺さんやお婆さんたちから、いろいろなお話を聞きました。帰りにはお婆さんから投げキッスをされるなど、親睦を深める一場面も。翌日には設営場所の決定と作品プランの調整等をしました。

千葉大学教育学部芸術学研究室の神野先生のゼミの活動「WiCAN千葉アートネットワーク・プロジェクト」のメンバーと教育心理学者の縣さんが10日の朝に土湯に到着し、街歩きや町の人たちとの交流会のバーベキューに参加しました。今後、どのように調査に関わるのか楽しみです。写真は、こけし工人組合長の陣野原幸紀さんと意見交換をしているところです。